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三月ばかり 三月ばかり物忌(ものいみ)しにとて、かりそめなる所に、人の家に行きたれば、木どもなどのはかばかしからぬ中に、柳といひて、例のやうになまめかしはあらず、ひろく見えてにくげなるを、あらぬ... (全て読む)
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うちとくまじき物 うちとくまじき物。ゑせもの。さるは、よしと人にいはるる人よりも、うらなくぞみゆる。 船のみち。日のいとうららかなるに、海の面のいみじうのどかに、浅みどりの打ちたるをひきわたした... (全て読む)
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大納言殿まゐり給ひて 大納言殿まゐり給ひて、ふみのことなど奏し給ふに、例の、夜いたくふけぬれば、御前なる人々、一人二人づつうせて、御屏風、みき丁のうしろなどにみなかくれふしぬれば、ただ一人、ねぶ... (全て読む)
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冒頭 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。 門出 十二月廿一日 それの年の十二月(しはす)の廿日あまり一日の日の戌の刻に門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。   ある... (全て読む)
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大湊の泊 一月七日 七日になりぬ。同じ湊にあり。 今日は白馬を思へど、かひなし。ただ波の白きのみぞ見ゆる。 かかる間に、人の家の、池と名ある所より、鯉はなくて、鮒よりはじめて、川のも海のも、こと... (全て読む)
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宇多の松原 一月九日 九日のつとめて、大湊より、奈半の泊りをおはむとて、漕ぎ出でけり。 これかれ互ひに、 「国の境のうちは」 とて、見送りに来る人あまたが中に、藤原のときざね、橘のすゑひら、長谷... (全て読む)
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暁月夜 一月十三日 十三日の暁に、いささかに雨降る。しばしありて止みぬ。女これかれ、 「沐浴(ゆあみ)などせむ」 とて、あたりのよろしき所におりてゆく。海を見やれば、   雲もみな波とぞみゆる海... (全て読む)
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淀川 二月九日 九日。心許なさに、明けぬから、船を曳きつつ上れども、川の水なければ、ゐざりにのみぞゐざる。 この間に、和田の泊のあかれの所といふ所あり。米、魚など乞へば、行ひつ。 かくて、船曳き... (全て読む)
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更級日記 門出 あづま路の道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひいでたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひはじめけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、... (全て読む)
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更級日記 乳母との別れ 十七日のつとめて、たつ。昔、下総の国に、まのしてらといふ人住みけり。ひきぬのを千むら万むら織らせ、さらさせけるが家の跡とて、深き河を舟にて渡る。昔の門の柱のまだ残りたると... (全て読む)

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