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5_80 世界の様々な地域 / 各国の名称と位置・大陸

「ソマリア連邦共和国」について調べてみよう

著者名: 早稲男
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ソマリア連邦共和国

ソマリア連邦(以下「ソマリア」、英語ではFederal Republic of Somalia)は、アフリカ大陸の北東、アフリカの角と呼ばれる地域に位置する連邦共和制国家です。首都はモガディシュです。

このテキストでは、ソマリアの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。

1. 国土

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ソマリア連邦共和国は、アフリカ大陸の東端に位置し、北部でアデン湾、東部でインド洋に面しています。西はエチオピア、北西はジブチ、南西はケニアと国境を接しています。国土の総面積は637,657平方キロメートルであり、そのうち陸地が627,337平方キロメートル、水域が10,320平方キロメートルを占めます。海岸線はアフリカ本土で最長の3,025キロメートルに及びます。

気候は主に砂漠気候で、12月から2月にかけては北東モンスーンが、5月から10月にかけては南西モンスーンが吹きます。年間を通して高温であり、モンスーンの合間には高温多湿な時期が見られます。

地形は大部分が平坦から起伏のある高原で構成され、北部には丘陵地帯が広がります。最高地点はシンビリス山で、標高2,460メートルです。

天然資源としては、ウラン、鉄鉱石、スズ、石膏、ボーキサイト、銅、塩、天然ガスなどが確認されており、石油埋蔵量の可能性も指摘されています。

土地利用状況(2018年推定)では、農地が70.3%を占め、そのうち永続的牧草地が68.5%、耕作地が1.8%です。森林は10.6%を占めています。


2. 人口と人種

ソマリアの人口は、2023年推定で1,810万人です。人口の分布は国内で大きく異なり、モガディシュ、マルカ、ボラマ、ハルゲイサ、バイダオなどの都市とその周辺に集中しています。人口の大部分は、国民の約85%を占めるソマリ人によって構成されています(2021年推定)。その他、バンツー系民族や非ソマリ系民族が約15%を占め、これには約30,000人のアラブ人も含まれます。


3. 言語

ソマリアの公用語は、2012年の暫定連邦憲章に基づき、ソマリ語とアラビア語です。ソマリ語が主要な言語として広く使用されています。また、英語も話されており、特にビジネスや国際的なコミュニケーションにおいて使用されることがあります。


4. 主な産業

ソマリアは、世界で最も貧しい開発途上国の一つに分類され、その経済は主に非公式な形態で運営されています。主要な産業は農業であり、GDPの約65%を占め、労働力の65%を雇用しています。特に畜産は経済の重要な柱であり、GDPの約40%を占め、輸出収益の50%以上を生み出しています。主な輸出品目には、家畜、バナナ、魚、木炭が含まれます。国内市場向けの主要な農産物としては、砂糖、ソルガム、トウモロコシが挙げられます。

経済は、家畜、送金・資金移動サービス、電気通信といった非公式セクターに大きく依存しています。世界銀行の予測によると、ソマリアのGDP成長率は2023年に3.1%を記録し、2024年には3.7%に達する見込みです。


5. 主な観光地

ソマリアには、豊かな自然と歴史的な観光地が点在しています。

ビーチ

ゲジラビーチ、リド(モガディシュ)、バーテラ、バタラーレ(ベルベラ)。

歴史・文化

ラース・ゲール(ハルゲイサ近郊の洞窟壁画)、ゼイラ(イスラム教徒の宮殿跡、植民地時代の面影)。

都市

モガディシュ、ハルゲイサ、ベルベラ、ボサソ、キスマヨ、バイダオ、ガロウエ。

自然

イスクシュバン滝、ラマダヤ滝、カル・マドウ山脈、ゴリス山脈、オゴ山脈、ダーロ山、ハルゲイサ国立公園、ラグ・バダナ国立公園。


6. 文化

ソマリアの文化は、長年の歴史と伝統に深く根ざしています。特に詩、民族舞踊、演劇、歌唱といった芸術形式が強く継承されており、これらは家族や宗教的な祝祭だけでなく、国家的な行事でも披露されます。ソマリ社会では、ホスピタリティが非常に重視されており、客人を歓迎する文化が特徴です。挨拶においては、男性同士では握手が一般的ですが、男女間では口頭での丁寧な挨拶が交わされます。また、高齢者は社会において大きな尊敬と知恵の象徴とされ、その意見は尊重されます。

国民の大部分はスンニ派イスラム教徒であり、イスラム教は日常生活、法律、社会規範に深く影響を与えています。この宗教的背景は、ソマリアの伝統、習慣、祝祭に色濃く反映されています。


7. スポーツ

ソマリアでは、サッカー(フットボール)とバスケットボールが最も人気のあるスポーツとして広く親しまれています。特にサッカーは、地域のコミュニティや国内リーグで盛んにプレーされており、国民的なスポーツとして認識されています。ハンドボールも人気があり、特に17歳以下および19歳以下の女子の間で盛んに行われています。これらのスポーツは、コミュニティの結束を強め、若者に機会を提供する役割も果たしています。


8. 日本との関係

日本とソマリア連邦共和国の関係は、近年着実に進展しています。日本は、2012年11月に21年ぶりにソマリア政府を承認し、2013年4月には二国間援助を再開しました。日本は、ソマリアの安定がアフリカの角地域の安定に不可欠であるとの認識に基づき、農業、水管理、国際テロ対策などの分野で研修事業を通じて支援を行っています。

国際機関を通じた支援も継続しており、食料援助、インフラ支援、水・衛生、教育、治安回復(ソマリア警察支援、海賊対策)、経済活性化などの主要分野に焦点を当て、2007年から支援が実施されています。2022年度までの日本の援助実績は、

・有償資金協力:64.70億円
・無償資金協力:228.66億円
・技術協力実績:18.74億円

に上ります。


貿易関係では、2023年の財務省貿易統計によると、日本からソマリアへの輸出は約7.2億円で、主に機械類、輸送用機器、鉄鋼が含まれます。一方、ソマリアから日本への輸入は約11.2億円で、魚介類や動物性油脂が主な品目です。現時点での日本からの直接投資は確認されていません。

在留邦人数は2024年10月現在で3人、在日ソマリア人数は2024年6月現在で34人です。また、日本は2009年以降、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動に継続的に参加しており、2009年にはこの問題に関するコンタクト・グループ会合で議長国を務めました(内閣官房、2022年・2024年報告書)。両国間の外相会談も定期的に開催されており、例えば2024年8月にはアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合の際に日・ソマリア外相会談が行われ、両国関係の更なる発展が確認されています。
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CIA World Factbook
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