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5_80 世界の様々な地域 / 各国の名称と位置・大陸

「トリニダード・トバゴ共和国」について調べてみよう

著者名: 早稲男
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トリニダード・トバゴ共和国

トリニダード・トバゴ共和国(以下「トリニダード・トバゴ」、英語ではRepublic of Trinidad and Tobago)は、カリブ海の小アンティル諸島に位置する共和制国家です。首都はポートオブスペインです。

このテキストでは、トリニダード・トバゴの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1. 国土

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トリニダード・トバゴ共和国は、カリブ海の小アンティル諸島に浮かぶトリニダード島とトバゴ島、そして周辺の島から構成されます。海を隔てて北にグレナダ、北東にバルバドス、南にベネズエラと国境を接しています。島の総面積は約5,128平方キロメートルです。

国土の最高地点は、トリニダード島北部に位置するエル・セロ・デル・アリポ山で、標高940メートルです。最低地点はカリブ海で0メートルです。



2. 人口と人種

トリニダード・トバゴ共和国の人口は、2025年末までに約138万人に達すると予測されています。

人種構成は非常に多様であり、これは英国植民地時代にアフリカ系の人々が奴隷として、また奴隷制度廃止後にインド亜大陸から契約労働者として連行された歴史的背景に起因します。主要な民族グループはアフリカ系とインド系のルーツを持つ人々であり、その他にも混血、ヨーロッパ系、中国系、シリア系レバノン系の人々が居住しています。


3. 言語

トリニダード・トバゴ共和国はイギリス連邦加盟国でもあることから、公用語は英語です。しかし、日常会話においては、トリニダード・クレオール英語やトバゴ・クレオール英語が広く用いられています。また、インド系の住民の間ではカリビアン・ヒンドゥスターニー(ヒンディー語の方言)も話されており、その他にトリニダード・クレオール・フランス語やスペイン語も一部で話されています


4. 主な産業

トリニダード・トバゴ共和国の経済は、石油、ガス、石油化学製品、鉄鋼製品といった資源関連産業が主要な柱となっています。カリブ海の国々においては観光業が主要産業である場合が多い中、トリニダード・トバゴはエネルギー資源の輸出によって経済を支えるという特徴を有しています。

国内総生産(GDP)は、2024年に264.3億米ドルと報告されています。GDPの構成比を見ると、農業が0.4%、工業が47.8%、サービス業が51.7%(2017年推計)となっており、工業部門が経済において非常に重要な役割を担っていることが分かります。



5. 主な観光地

トリニダード・トバゴ共和国は、カリブ海の豊かな自然と文化を体験できる多様な観光地に恵まれています。

トリニダード島では、首都ポートオブスペインの中心に位置する広大な緑地「クイーンズ・パーク・サバンナ」があります。ここでは壮麗なコロニアル様式の建築物「マグニフィセント・セブン」が見られます。また、美しい砂浜が広がる「マラカス・ビーチ」は、地元住民や観光客に人気の海水浴場です。自然愛好家には、数多くの野鳥が生息する「カロニ湿原野鳥保護区」でのボートツアーが推奨されます。その他、革製のウミガメの産卵地として知られる場所もあります。

トバゴ島では、透明度の高い海と白い砂浜が特徴の「ピジョン・ポイント・ビーチ」が有名であり、ウォータースポーツも楽しめます。歴史的な観光地としては、スカボローを見下ろす丘の上に立つ「フォート・キング・ジョージ」があり、島の歴史と絶景を同時に堪能できます。また、世界最古の保護林の一つとされる「メインリッジ森林保護区」では、豊かな生態系と多様な野鳥が観察できます。世界最大級の脳サンゴが見られる「ケレストーン・ドレイン」でのダイビングも体験可能です。


6. 文化

トリニダード・トバゴ共和国の文化は、アフリカ、インド、ヨーロッパ、中国など、多様な民族的背景を持つ人々の影響を色濃く受けて形成されています。その中でも特に世界的に知られているのは、情熱的な音楽と祭りの文化です。

毎年キリスト教の四旬節直前の月曜日と火曜日に開催される「トリニダード・カーニバル」は、リオ、ヴェネチアと並び世界三大カーニバルの一つと称されます。この祭りでは、参加者が華やかなコスチュームを身にまとい、カリプソやソカといった土着の音楽に合わせて自由に踊り明かします。観るだけでなく、誰もがパレードに参加できる点がその大きな特徴です。

また、トリニダード・トバゴは、金属製のドラム缶から作られた打楽器「スティールパン」と、音楽ジャンルである「カリプソ」の発祥の地としても知られています。スティールパンの音色は幻想的であり、国内外の様々な音楽イベントで演奏されています。


7. スポーツ

トリニダード・トバゴ共和国では、様々なスポーツが国民に親しまれています。特に人気が高いのはクリケット、サッカー、陸上競技、そしてラグビーです。

ラグビーにおいては、トリニダード・トバゴラグビーフットボール協会(TTRFU)が1928年に設立されており、活発な活動を行っています。サッカーも盛んであり、トリニダード・トバゴサッカー連盟(TTFF)が国内のサッカーを統括しています。陸上競技では、オリンピックのメダリストも輩出しており、特に短距離走の分野で優れた選手が国際舞台で活躍しています。


8. 日本との関係

日本とトリニダード・トバゴ共和国は、友好的な二国間関係を維持しています。2024年には両国の外交関係樹立60周年を迎え、この年は「日カリブ交流年2024」として、両国およびカリブ共同体(CARICOM)諸国との交流強化が図られています。

文化交流の分野では、在トリニダード・トバゴ日本国大使館が、現地の人々に日本文化への理解を深めてもらうための様々なイベントを実施しています。これには、小中学校での折り紙や書道、日本語講座の開催、大学や図書館での日本文化に関する展示会などが含まれます。

また、現地には盆栽や生け花を学ぶ日本関連の文化団体も存在し、文化を通じた相互理解の促進に貢献しています。スポーツ分野においても、日本政府の「Sport for Tomorrow」事業の一環として、サッカーボールの提供などの国際協力が行われています
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