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18_80 アジア・アメリカの古代文明 / インドの古代文明

サーンチーとは わかりやすい世界史用語766

著者名: ピアソラ
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サーンチーとは

サーンチーは、インドのマディヤ・プラデーシュ州ライセン地区に位置する仏教遺跡群で、その中でも特に有名なのが大ストゥーパです。この遺跡群は、インドの文化遺産を象徴する重要な建造物として、1989年にユネスコの世界遺産に登録されました。

サーンチーの歴史と背景

サーンチーの大ストゥーパは、紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王によって建設されました。アショーカ王は、仏教に帰依した後、多くの仏教建造物を建設し、その中でもサーンチーは特に重要な位置を占めています。大ストゥーパの中心には、仏陀の遺骨が納められており、その上には高位を象徴するパラソル状のチャトラが設置されています。

建築と構造

サーンチーの大ストゥーパは、直径約36.8メートル、高さ約16.5メートルの半球形の構造を持ち、レンガで作られています。紀元前1世紀には、四方に装飾されたトラーナ(門)とバラスレード(欄干)が追加され、これによりストゥーパ全体が囲まれる形となりました。これらのトラーナには、仏陀の生涯や過去世の物語が精巧に彫刻されています。

サーンチーの他の遺跡

サーンチー周辺には、他にも多くのストゥーパが点在しています。例えば、サトダラには40のストゥーパがあり、サルプッタとマハーモッガラーナの遺骨が発見されました。また、ボージプルやアンダーなどの遺跡もあり、これらはサーンチーから数キロメートルの範囲内に位置しています。

文化的意義

サーンチーの大ストゥーパは、インドの200ルピー紙幣の裏面にも描かれており、インドの文化遺産としての重要性を示しています。また、サーンチーは仏教の歴史とその広がりを理解する上で欠かせない場所であり、多くの巡礼者や観光客が訪れます。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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