燃えるってどういうこと?
燃焼というのは、物質が燃えるときの化学変化で、多量の熱や光を発します。
物質の燃焼の例を見てみましょう。
■ろうそくに火をつけた時(燃焼)の物質変化
ロウ+酸素→炭素(すす)+水+二酸化炭素+熱+光
■スチールウールの燃焼の物質変化
鉄+酸素→酸化鉄+熱+光
酸化と還元
酸化というのは、物質と酸素が結合する物質変化のことです。
酸素と結合した物質は酸化物になります。
銅の酸化を例にしてみます。
銅+酸素→酸化銅(酸化物)
還元というのは、酸化物から酸素を取り除く物質反応のことです。
酸化銅の還元は次のようになります。
酸化銅(酸化物)+炭素→銅+二酸化炭素
物質変化とは
ある物質が異なるものになることを物質変化といいます。
物質変化は二種類に分けられます。
物理変化
物質自体は変化せずに、状態が変化することです。
化学変化
物質そのものが変化することです。
ここで重要なのが分解です。
分解というのは、1つの物質が2つ以上の物質に分かれることをいいます。
物質A→物質B+物質C
もう一つ重要なのが化合です。
化合というのは、2つ以上の物質を組み合わせて、1つ以上の新しい物質をつくることをいいます。
物質A+物質B→物質C+物質D
化学変化と物質の関係
スチールウールの化学変化
スチールウールは鉄でできているので、酸素と結合し、質量は増えます。
石灰石と塩酸の化学変化
密閉した容器の中であれば、質量は変化しません。
質量保存の法則
化学変化の前後で、物質の質量は変わらないという法則です。
酸化と還元における質量は、酸素が物質と結びついたり、離れたりするので、質量はその都度変化します。
化学変化と質量比
定比例の法則
同じ化合物の成分の質量比は一定であるという法則です。
倍数比例の法則
同じ成分の3種類以上の化合物は、1つの成分に化合する他の成分の質量比が整数比になるという法則です。
水の化学変化
水の分解
電気分解で発生する気体の体積比は、水素2(一極)に対して、酸素1(+極)となります。
水の合成
水素2体積と酸素1体積の化学変化の結果、水2体積ができます。これを気体反応の法則といいます。
水の成分の質量比
水素と酸素の質量比は、水素:酸素=1:8になります。