ド・モルガンの法則(定理)
ここでは、ド・モルガンの法則(定理)についての説明、そして証明をしてみたいと思います。
ド・モルガンの法則(定理)とは
ド・モルガンの法則(定理)とは、集合AとBとがあるとき

…①

…②
言葉に表すと
①は、「AもしくはB」でないならば、AではないかつBではない。
②は「AかつB」でなければ、AではないまたはBではない
これがド・モルガンの定理と呼ばれるものです。
証明
■①の定理
それではこれらを証明してみましょう。
図1
まず、

は、図1の斜線部になります。
よって

は図②の斜線部になります。
図2
また、

、

はそれぞれ図3と図4の斜線部になります。
図3
図4
これらから、

の示す部分は図5となります。
図5
先ほどに図2と一致しましたね。以上のことから①の定理が証明できました。
■②の定理
続いて②の定理の証明をしましょう。
まず

は図6の斜線部になるので、

は図7の斜線部になります。
図6
図7

と

は、先程の定理①で使用した図3と図4になります。このことから

は図8のようになります。
図7と図8が一致しましたね。
よって②の定理も証明ができました。
これがド・モルガンの定理です。