3つの集合における共通部分と和集合
「集合Aと集合Bにおいて・・・」のように、2つの集合における共通部分や和集合に関しては、「
集合[共通部分と和集合の覚え方]」でみてきました。ここでは、集合が3つあったときの
共通部分と
和集合についてみていきます。
共通部分と和集合
集合A={1~10までの正の整数}
集合B={1~18の間の3の倍数}
集合C={1~20の間の素数}
これらの3つの集合の包含関係をみていきましょう。
わかりやすくするために、集合A、集合B、集合Cの要素をそれぞれ書きだしてみます。
集合A={1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10}
集合B={
3,6,9,12,15,18}
集合C={2,
3,5,7,11,13,17,19}
集合A、集合B、集合Cの共通する要素は「3」であることがわかりました。
3つの集合の関係を図にすると、次のようになります。
斜線部に「3」が入ります。
集合Aにも集合Bにも集合Cにも含まれる要素の集合である斜線部のことを、「
集合A,集合B、集合Cの共通部分」といいます。そして"
A∩B∩C"と表し、「
AかつBかつC」と読みます。
ここでいうと、
A∩B∩C={3}
ですね。
集合が2つでも3つでも、共通部分を表すために"
∩"の記号を使うことに変わりありません。同様にして、
和集合を表すためには"
∪"を用います。
上の図の斜線部、集合Aまたは集合Bまたは集合Cの最低でも1つに属している要素の集合のことを「
集合A、B、Cの和集合」といいます。そして"
A∪B∪C"と表し、「
AまたはBまたはC」と読みます。ここでいうと、
A∪B∪C={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,15,17,18,19}
ですね。