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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

アメン神(アモン神)とは 世界史用語156

著者名: ピアソラ
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アメン神(アモン神)

アメン神(アモン神)は、古代エジプトの神々の中で最も重要な神の一人でした。アモンという名前は「隠された者」を意味し、彼の姿は人間や雄羊、あるいはその両方の形で表されました。アモン神は、最初はヘルモポリスの創造神話における8柱の神の一柱として登場しました。その後、テーベにおいてモントゥ神に代わってファラオの守護神となり、太陽神ラーと同一視されてアモン・ラーと呼ばれるようになりました。アモン・ラーは、女神ムトと若き神コンスとともにテーベ三柱神を形成し、カルナック神殿を中心に広大な神殿群と豊かな神官団を持ちました。

アモン神の影響力は、エジプトの政治的状況とも密接に関係していました。ヒクソスの支配下にあった時期には、テーベの王たちはアモン神の信仰を維持しました。ヒクソスを打ち破ってエジプト帝国を築いた新王国時代には、アモン神の地位と神殿の富はますます増大しました。王朝末期には、アメンホテプ4世(アクエンアテン)がアモン神の伝統的な信仰に対して一神教的な改革を行いましたが、人々のアモン神への信仰を変えることはできませんでした。トトアンクアメン、アイ、ホルエムヘブの治世において、アモン神は王国の神として、そしてファラオの守護神として徐々に復権しました。

新王国時代には、アモン神の神官たちの間で宗教的な思索が発展し、アモン神はプタハ神やラー神とともに三位一体を構成する神、あるいはプタハ神やラー神を含むすべての神の現れである唯一の神として考えられるようになりました。第三中間期には、アモン神は国家の事柄に介入する神として、神託を通じて発言する神として信仰されました。
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・アメン神(アモン神)とは 世界史用語156

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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