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セム語族とは 世界史用語80

著者名: ピアソラ
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セム語族の主要な言語

セム語族の言語の中でも、現代において最も人口の多い言語は、アラビア語、ヘブライ語、アムハラ語です。これらの言語は、それぞれ独自の文化や歴史を持ち、世界に大きな影響を与えてきました。ここでは、これらの言語の概要と特徴について紹介します。

アラビア語

アラビア語は、セム語族の言語の中でも最も人口の多い言語であり、約3億人以上の人々に話されています。アラビア語は、イスラム教の聖典であるコーランの言語であり、イスラム教の信者にとっては神聖な言語とされています。アラビア語は、古典アラビア語と現代標準アラビア語という共通の書き言葉と、地域や国によって異なる口語という二重の言語体系を持ちます。古典アラビア語は、コーランや古典文学などに用いられた言語であり、現代標準アラビア語は、新聞やテレビなどのメディアや教育などに用いられる言語です。口語は、エジプトやシリア、イラク、サウジアラビアなどの地域や国によって大きく異なり、相互理解が困難な場合もあります。アラビア語は、アラビア文字という右から左に書く子音文字で書かれます。アラビア文字は、28の基本文字と4つの母音記号からなり、単語の初めや中間や終わりによって形が変わります。アラビア語は、非連結的な形態を持ち、語根と呼ばれる子音の組み合わせに母音や接辞を付けて単語を作ります。アラビア語は、名詞に性と数と格を持ち、動詞に人称と数と性と時制と相と態を持ちます。アラビア語は、語彙においても豊富であり、科学や哲学や文学などの分野に多くの単語を提供してきました。アラビア語は、中東や北アフリカ、南アジアなどの広い地域で話されるだけでなく、世界各地のイスラム教の信者にとっても重要な言語です。

ヘブライ語

ヘブライ語は、セム語族の言語の中でも最も古い歴史を持つ言語のひとつであり、約900万人の人々に話されています。ヘブライ語は、ユダヤ教の聖典である旧約聖書の大部分が書かれた言語であり、ユダヤ教の信者にとっては神聖な言語とされています。ヘブライ語は、古代ヘブライ語と現代ヘブライ語という二つの時代に分けられます。古代ヘブライ語は、紀元前10世紀から紀元後2世紀にかけて話されていた言語であり、ヘブライ文字という右から左に書く子音文字で書かれていました。古代ヘブライ語は、紀元前6世紀にバビロン捕囚の後に衰退し、紀元後2世紀にはほとんど話されなくなりましたが、ユダヤ教の典礼や学問の言語として残りました。現代ヘブライ語は、19世紀に復活運動が起こり、1948年にイスラエルの公用語となった言語です。現代ヘブライ語は、古代ヘブライ語の文法や語彙を基礎としながらも、アラビア語やヨーロッパの言語などから多くの単語を借用し、現代の生活に適応した言語です。ヘブライ語は、非連結的な形態を持ち、語根と呼ばれる子音の組み合わせに母音や接辞を付けて単語を作ります。ヘブライ語は、名詞に性と数と状態を持ち、動詞に人称と数と性と時制と相と態を持ちます。

ヘブライ語は、ユダヤ教やキリスト教の聖典や文学において重要な役割を果たしてきただけでなく、イスラエルの国家としてのアイデンティティや文化にも深く関わっている言語です。

アムハラ語

アムハラ語は、セム語族の言語の中でも最も人口の多いアフリカの言語であり、約3千万人の人々に話されています。アムハラ語は、エチオピアの公用語であり、エチオピアの人口の約3分の1に話されています。アムハラ語は、エチオピア文字という独自の文字体系で書かれます。エチオピア文字は、26の基本文字と7つの母音記号からなり、左から右に書きます。エチオピア文字は、母音と子音の組み合わせによって異なる形を持ちます。例えば、基本文字hに母音記号aを付けるとhaという形になります。アムハラ語は、非連結的な形態を持ち、語根と呼ばれる子音の組み合わせに母音や接辞を付けて単語を作ります。アムハラ語は、名詞に性と数と格を持ち、動詞に人称と数と性と時制と相と態を持ちます。アムハラ語は、エチオピアの歴史や文化や宗教において重要な言語であり、ゲエズ語や他のエチオピア語群の言語とも密接な関係を持っています。

上記の内容をまとめると、セム語族は、アフロ・アジア語族の一派で、西アジアやアフリカの一部で話される言語の集まりです。セム語族は、紀元前3千年末から現代までの長い期間にわたって書き言葉としても用いられてきた言語の一族で、その歴史や分布、分類、特徴などについて様々な研究がなされてきました。セム語族の言語は、アラビア語、ヘブライ語、アムハラ語などの現代の言語だけでなく、アッカド語、ウガリト語、フェニキア語、古代ヘブライ語、古代南アラビア語などの古代の言語も含みます。セム語族の言語は、文字体系や音韻体系、形態体系、語彙などに共通の特徴を持ちます。セム語族の言語は、メソポタミア、レバント、アラビア半島、エチオピア、エリトリアなどの地域で文化や宗教の発展に大きな影響を与えてきました。セム語族の言語は、それぞれ独自の文化や歴史を持ち、世界に大きな影響を与えてきた重要な言語です。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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