あはれむ/憐れむ
マ行四段活用
未然形 | あはれま |
連用形 | あはれみ |
終止形 | あはれむ |
連体形 | あはれむ |
已然形 | あはれめ |
命令形 | あはれめ |
■意味1:他動詞
しみじみと情緒を感じる、しみじみとした気持ちになる。
[出典]:方丈記
「梟の声をあはれむにつけても...」
[訳]:梟の鳴き声にしみじみと情緒を感じるにつけても...
■意味2:他動詞
かわいいと感じる、いつくしむ、慈悲の心をかける。
[出典]:平家物語
「前世の契りありければ、人こそあはれみたまふとも...」
[訳]:前世からの因縁があったので、あなただけは(私のことを)お慈みなさいますが......
■意味3:他動詞
気の毒だと思う、不憫に思う、同乗する。
[出典]:
留志長者のこと 宇治拾遺物語
「慳貪の業によりて地獄に落つべきを、
あはれませ給ふ御こころざしによりて...」
[訳]:(長者が)強欲の報いによって地獄に堕ちるはずのところを、
気の毒にお思いになるご意向により...