さまことなり/様異なり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「
さまことなり/様異なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | さまことなら | ◯ |
連用形 | さまことなり | さまことに |
終止形 | さまことなり | ◯ |
連体形 | さまことなる | ◯ |
已然形 | さまことなれ | ◯ |
命令形 | さまことなれ | ◯ |
■意味
風変わりである、様子が普通と違っている、格別である。
[出典]:
木の花は 枕草子
「木のさまにくげなれど、楝の花いとをかし。かれがれに
さまことに咲きて、必ず五月五日にあふもをかし。」
[訳]:木の様子は不格好であるが、楝の花はとても趣がある。枯れそうに
風変わりな様子で咲いて、必ず五月五日に(開花のタイミングが)あうのも興味深い。