ことなしびに/事無しびに
このテキストでは、古文単語「
ことなしびに/事無しびに」の意味、解説とその使用例を記している。
※名詞「ことなしび」+格助詞「に」とする場合もある。
副詞
■意味
こともなげに、さりげなく。
[出典]:
二月つごもりごろに 枕草子
「皆いと恥づかしき中に、宰相の御答(いら)へを、いかでか
ことなしびに言ひ出でむ...」
[訳]:皆気後れするほど立派な方々の中で、宰相殿へのお返事を、どうして
こともなげに口に出すことができましょうか、(いやできません、)...