つひえ/費え
このテキストでは、古文単語「
つひえ/費え」の意味、解説とその使用例を記している。
「つひえ」には
①費え
②弊え/潰え
などの用法があるが、ここでは「①費え」を扱う。
名詞
■意味
費用がかかること、出費、損失、損害。
[出典]:
安元の大火 方丈記
「あるいは身一つ辛うじてのがるるも、資財を取り出づるに及ばず。七珍万宝さながら灰燼となりにき。その
費え、いくそばくぞ。 」
[訳]:ある者は体ひとつでやっとのことで逃げたものの、資材を取り出すことはできない。様々な貴重な財宝はすべて灰になってしまった。その
損害は、どれほどであろうか。