すはや
このテキストでは、古文単語「
すはや」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
感動詞「すは」と間投助詞「や」が一語になったもの。
感動詞
■意味
あれっ、あっ、それっ。
[出典]:
富士川 平家物語
「
すはや源氏の大勢の寄するは。斎藤別当が申しつる様に、定めて搦手もまはるらむ。とりこめられてはかなふまじ。ここをば退いて尾張河洲俣を防げや。」
[訳]:
あっ源氏の大軍が(攻め)寄せてきた。斎藤別当が申したように、きっと(源氏の軍勢は、わが軍の)背後にも迂回するだろう。取り囲まれてはかなうまい。ここを退却して尾張河洲俣を防ごう。