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9_80 ことば / 単語

古文単語「はや/早」の意味・解説【副詞】

著者名: 走るメロス
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はや/早

このテキストでは、古文単語「はや/早」の意味、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

(命令や催促、願望気味に)
早く、急いで

[出典]東下り 伊勢物語
はや舟に乗れ。日も暮れぬ。」

[訳]はやく船に乗れ。日もくれてしまう。


意味2

早くも、すでに、もう、たちまち

[出典]芥川 伊勢物語
「はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に喰ひてけり。 」

[訳]:はやく夜も明けてほしいと思いながらいたところ、鬼はたちまち一口に(女性を)食べてしまいました。




意味3

もともと、実は

※この用法の場合、下に過去の助動詞「けり」を伴う。
[出典]:祇園女御 平家物語
「变化のものにてはなかりけり。はや人にてぞありける。」

[訳]:化けている物ではなかった。もともと人間だったのである。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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