さらす/晒す/曝す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「
さらす/晒す/曝す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | さらさ |
連用形 | さらし |
終止形 | さらす |
連体形 | さらす |
已然形 | さらせ |
命令形 | さらせ |
■意味1:他動詞
布などを白くするために何度も水で流したり日光にあてたりする。
[出典]:
万葉集
「多摩川に
さらす手作りさらさらに何そこの児のここだかなしき」
[訳]:多摩川に
さらしている手作り(の布)のように、ますます、なんでこの子はこんなにも愛おしいのだろうか
■意味2:他動詞
放置する。
[出典]:
忠度都落 平家物語
「山野にかばねを
さらさばさらせ...」
[訳]:山野に(自分の)死体を
放置するなら放置してよい...
■意味3:他動詞
人目にさらす、広く人の目につくようにする。
[出典]:戒文 平家物語
「かれこれ恥をさらし候ふも...」
[訳]:あれこれと恥を広く人目にさらしておりますのも...