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古文単語「さらす/晒す/曝す」の意味・解説【サ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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さらす/晒す/曝す

このテキストでは、サ行四段活用の動詞「さらす/晒す/曝す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

サ行四段活用

未然形さらさ
連用形さらし
終止形さらす
連体形さらす
已然形さらせ
命令形さらせ


意味1:他動詞

布などを白くするために何度も水で流したり日光にあてたりする

[出典]万葉集
「多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだかなしき」

[訳]:多摩川にさらしている手作り(の布)のように、ますます、なんでこの子はこんなにも愛おしいのだろうか


意味2:他動詞

放置する

[出典]忠度都落 平家物語
「山野にかばねをさらさばさらせ...」

[訳]:山野に(自分の)死体を放置するなら放置してよい...




意味3:他動詞

人目にさらす、広く人の目につくようにする

[出典]:戒文 平家物語
「かれこれ恥をさらし候ふも...」

[訳]:あれこれと恥を広く人目にさらしておりますのも...


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