新規登録 ログイン

9_80 ことば / 単語

古文単語「かきつく/掻き付く」の意味・解説【カ行四段活用】

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
かきつく/掻き付く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「かきつく/掻き付く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「かきつく」には
①掻き付く
書き付く
などの用法があるが、ここでは「①掻き付く」を扱う。
カ行四段活用

未然形かきつか
連用形かきつき
終止形かきつく
連体形かきつく
已然形かきつけ
命令形かきつけ


意味1:自動詞

抱きつく、飛びつく、しがみつく

[出典]猫また 徒然草
「ある所にて夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りけるに、小川の端にて、音に聞きし猫また、あやまたず、足許へふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。」

[訳]:(この僧が)ある所で夜がふけるまで連歌をしてたった一人で帰ってきたところ、小川のほとりでうわさに聞いた猫またが、ねらいどおりに、(僧の)足元にさっと寄ってきて、すぐさま飛びつくやいなや、首のあたりに食いつこうとします。


意味2:自動詞

頼りにする、すがりつく

[出典]:蓬生 源氏物語
「冬になりゆくままに、いとどかきつかむ方なく...」

[訳]:(末摘花は、)冬になるにつれて、ますます頼りにするところもなく...

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 12,404 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。