もとな
このテキストでは、古文単語「
もとな」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味
しきりに、やたらと、わけもなく。
[出典]:
万葉集
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交に
もとなかかりて安眠しなさぬ」
[訳]:瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。
いったい子どもたちはどこから来たものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前に
やたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、安眠させてくれないことよ。