うつくしむ/慈しむ/愛しむ
このテキストでは、マ行四段活用の動詞「
うつくしむ/慈しむ/愛しむ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
マ行四段活用
未然形 | うつくしま |
連用形 | うつくしみ |
終止形 | うつくしむ |
連体形 | うつくしむ |
已然形 | うつくしめ |
命令形 | うつくしめ |
■意味:他動詞
大事に思ってかわいがる、愛する、いつくしむ。
[出典]:
うつくしきもの 枕草子
「をかしげなるちごの、あからさまにいだきて遊ばし
うつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。 」
[訳]:かわいらしい様子の子どもが、ほんのちょっと抱いて遊ばせ
かわいがっているうちに、しがみついて寝たのは、とてもかわいらしい。
備考
「うつくしむ」は形容詞「うつくし」に接尾語「む」がついた言葉。後に「いつくしむ」と変化し、現代語の用法につながる。