すぐれて/勝れて
このテキストでは、古文単語「
すぐれて/勝れて」の意味、解説とその使用例を記している。
※ラ行下二段活用「すぐる」の連用形「すぐれ」と接続助詞「て」が重なってできたもの。
副詞
■意味
特に、際立って。
[出典]:
桐壷 源氏物語
「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、
すぐれて時めき給ふありけり。 」
[訳]:どの天皇の時代であったでしょうか、女御や更衣がたくさん(天皇に)お仕え申し上げていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で、
際だって帝のご寵愛を受けていらっしゃる方がいました。