直接話法と間接話法
He said," I went to Tokyo last week." のように、
第3者の言ったことを直接引用する表現を直接話法と言います。
一方で、
He said he had gone to Tokyo last week. のように、
話し手が第3者の言ったことを自分の言葉にして口にする表現を関節話法と言います。
間接話法の場合、
時制の一致が起こるというのがポイントでしたね。
いま例にあげたのは、過去の時制の一致でした。では今回は、未来を表す will を使った時制の一致をみてみましょう。
willを使った時制の一致
■彼は、明日東京に行くと言いました。
直接話法では次のような英文になります。
He said," I will go to Tokyo tomorrow."
これは問題ないですね。では間接話法で表してみましょう。
He said that he would go to Tokyo next day.
ここでネックになってくるのが下線を引いた2ヶ所の部分です。
まず「would go」からみて行きましょう。
間接話法ですので、時制の一致が必要となってきます。
「
彼が東京に行くと言ったのは、この会話をする前の出来事なのだから過去完了を使わなければいけないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、その考え方は間違いです。
ただしくは、「
時制を1つ前に戻す」です。つまり直接話法で will を使っていたので、間接話法では時制を1つ前に戻し would を使います。
そして2つめは、
直接話法では「tomorrow」だったのが間接話法では「next day」になっています。考え方としてはこうです。
確かに、
彼が話した段階では、彼が東京に行くのは明日のことなので「tomorrow」が使えます。しかし、これは直接話法で彼の会話を引用しているからにすぎません。
間接話法の場合、
この会話をしている時点では、彼の言った明日は明日ではなくなっているかもしれないですね。(ちょっとややこしいですが)
ですので、「明日」ではなく「次の日 next day」という表現が妥当なのです。
時制の一致、難しく考えないでください。
日本語に直してみてよーく考えると、けっこう簡単に解決できる問題が多いですよ!