このテキストでは、疑問詞を含んだ文を直接話法から間接話法に書き換えてみましょう。
1:He said to me,"where do you live?"
※彼は、「どこに住んでいるの?」と私に言いました。
この直接話法の文を間接話法に書き換えると、次のようになります。
2:He asked me that where I lived.
注目はアンダーラインの箇所です。
まず、"say"が"ask"に変化しています。これは「say,"疑問詞をふくんだ疑問文"」を間接話法にするときには、"say"が"ask"に変化させる必要があるからです。
次に、直接話法では"where do you live"だったものが、間接話法では"where I lived"と変化しています。"do"がなくなり"live"が過去形"lived"となって、語順が"where I lived"と変化しています。
特にliveがlivedとなったのにはきちんと理由があります。彼が質問したのは、彼が私に"ask"したタイミングで私はどこに"live"しているのかということです。つまり彼が"ask"したタイミングと、そのとき私が"live"しているタイミングは同じなので、"ask"の時制に"live"をあわせる必要があるのです。
これが「どこに住んでいたのですか?」となると、また時制が変わってきます。そこに注目してもう1つ例文をみてみましょう。
3:He said,"where did you live in USA?"
※彼は私に、「アメリカではどこに住んでいたの?」と言いました。
この直接話法の文を間接話法に書き換えると、次のようになります。
4:He asked me that where I had lived in USA.
このケースでは、彼が私にaskしたタイミングよりも、私がアメリカに住んでいたタイミングのほうが過去になります。なのでthat以下の文の時制をaskedにあわせるのではなく、askedよりもさらに過去の時制にしなければなりません。過去よりもさらに過去を表すためには過去完了を使います。過去の過去なので、このことを大過去と言うこともあります。