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古文単語「さりとも/然りとも」の意味・解説【接続詞・副詞】

著者名: 走るメロス
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さりとも/然りとも

このテキストでは、古文単語「さりとも/然りとも」の意味、解説とその使用例を記している。

※ラ行変格活用「さり」の終止形と接続助詞「とも」が合わさったもの。
「さりとも」には
①接続詞
②副詞
の用法がある。
①接続詞

意味1

そうはいっても、例えそうであったとしても

[出典]:五人の貴公子 竹取物語
さりともつひに男あはせざらむやはと思ひて...」

[訳]そうはいっても最後まで男と結婚させないことがあるだろうか、いや、そんなことはないと思って...


意味2

今まではそうでもこれからは〜だろう

[出典]:葵 源氏物語
「多くの人の心を尽くしつる日ごろの名残、少しうち休みて、今はさりともと思す。


[訳]:多くの人が気をもんだ普段の(心配の)名残も、少し安らいで、今まではそうでもこれからは(大丈夫だろう)とお思いになる。




②副詞

意味

いくらなんでも、まさか

[出典]:里にまかでたるに 枕草子
「妹のあらむ所、さりとも知らぬやうあらじ。言へ。」

[訳]:妹がいるような所を、いくらなんでも(兄であるお前が)知らないはずはなかろう。言え。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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