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古文単語「とむ/止む/留む/停む」の意味・解説【マ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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「とむ/止む/留む/停む」の意味・活用・使用例【マ行下二段活用】

このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「とむ/止む/留む/停む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「とむ」には
尋む/求む/覓む
②止む/留む/停む
などの用法があるが、ここでは「②止む/留む/停む」を扱う。

マ行下二段活用

未然形とめ
連用形とめ
終止形とむ
連体形とむる
已然形とむれ
命令形とめよ


意味1:他動詞

止める、制止する、行かせないようにする

[出典]藤原定家 新古今和歌集
「駒とめて 袖うちはらふ かげもなし 佐野のわたりの 雪の夕暮」

[訳]:馬をとめて、袖(に積もった雪)を払い落とすような物影すらない。佐野の渡し場の雪の夕暮れどきよ。


意味2:他動詞

後に残す、とどめる、受け止める

[出典]:頭の弁の御もとより 枕草子
「ただとめてなむ食ひはべる。」

[訳]:ただ受け止めて食べるだけです。




意味3:他動詞

「心をとむ」、「目をとむ」の形で
注目する、関心する、目をつける

[出典]:葵 源氏物語
「いとまばゆきまでねびゆく人の容貌かな。神などは目もこそとめたまへ。」

[訳]:たいそう眩しいほどに成長して大人になっていくご器量であることよ。神などが目をつけなさる(と大変だ)。


意味4:他動詞

船を停泊させる、人を宿泊させる
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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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