とうぐう/春宮/東宮
このテキストでは、古文単語「
とうぐう/春宮/東宮」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味
皇太子の住んでいる御殿、皇太子の敬称。
[出典]:
花山院の出家 大鏡
「粟田殿の騒がし申し給ひけるは、まだ帝出でさせおはしまさざりける先に、手づからとりて、
春宮の御方にわたし奉り給ひてければ...」
[訳]:粟田殿がせきたて申し上げられたわけは、まだ花山院天皇がご出発にならなかった前に、(粟田殿が)自ら(神璽・宝剣を)取って、
皇太子の御方にお渡し申し上げなさっていたので...