悲しみを表す単語
古語は、現代語とは異なる意味や活用を持つ単語で、古文の理解に必要です。古典の重要単語は、中学や高校で学習するものがあります。
古典では、人の悲しみや物の哀れさを繊細に表した表現が多く目立ちます。
ここでは、悲しみを表す言葉について説明したいと思います。
あはれ
あはれには、
しみじみ心に染みる感動という意味があります。
古典で特徴的なのは、
悲しさについても、心にしみるなぁという表現を持ち合わせていたということです。
他にも、
かわいそうだとか
物悲しさといった意味を持ち合わせています。
つらし
現代語では「辛い」と書きますが、古典では2つの意味があります。
まずは
薄情だ、
仕打ちがむごいという意味。
そして現代語と同じように
苦痛だという意味です。
嘆かし
なげかしと読みますが、これは現代語と意味が似ています。
嘆かわしいや
悲しいと訳せます。
痛む
これも現代語と似ています。
強く悲しむや
心痛すると訳します。
心憂し
つらく苦しい、や
不愉快だの意味があります。
後者は現代語でも使われることがありますね。
心悲し
意味は、
なんとなく悲しさが湧き出てくる、
物悲しいです。
夏から秋に季節が変わった時に抱くような感情ですね。