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蜻蛉日記原文全集「かくあるほどに、ここちはいささか人ごこちすれど」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

かくあるほどに、ここちはいささか人ごこちすれど

かくあるほどに、ここちはいささか人ごこちすれど、廿余日のほどに、

「御嶽に」


とていそぎ立つ。をさなき人も、

「御ともに」


とてものすれば、とかく出だしたててぞ、その日のくれにぞ我れももとのところなど修理(すり)しはてつればわたる。ともなるべき人など、さしおきてければ、さてわたりぬ。それより、さかりうしろめたき人をさへ添へてしかば、いかにいかにと念じつつ、七月一日の日のあかつきにきて、

「ただいまなんかへりたまへる」


などかたる。ここは、ほどいととほくなりにたれば、しばしはありきなどもかたかりなんかしなど思ふに、昼つ方、なへぐなへぐと見えたりしは、なにとにかありけむ。


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・蜻蛉日記原文全集「かくあるほどに、ここちはいささか人ごこちすれど」

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長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

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