整式の除法
ここでは、整式の割り算について考えていきます。整式の割り算とは
(x³−2x²+3x−1)÷(x−1)
のような形をした式のことです。この計算を例に解き方についてみていきましょう。
といいたい所ですが、まずは簡単な数字を使った割り算で、筆算について復習しておきましょう。
149÷3
この計算を筆算を用いてやると、次のようになります。
整式の割り算も、考え方はこれと同じです。
与えられた式を筆算の形にしましょう。
まず"x−1"と"x³"に着目をします。
「
"x−1"になにをかけたら"x³"に近づくか」を考えます。"x²"ですね。
"x²"を上にたてて、"x−1"に"x²"をかけたものを下に書きます。
そして引き算をして、次の数をおろします。
今度は、「
"x−1"になにをかけたら"−x²"に近づくか」を考えます。"−x"ですね。
"−x"を上にたてて、"x−1"に"−x"をかけたものを下に書きます。
そして引き算をして、次の数をおろします。
「
"x−1"になにをかけたら"2x"に近づくか」を考えます。"2"ですね。
"2"を上にたてて、"x−1"に"2"をかけたものを下に書き、引き算をします。
これ以上は割り切れませんので、割り算はここまでです。
以上の計算から、
商"x²ーx+2"、余"1"が求まります。