(a+b)ⁿの展開
(a+b) =a+b
(a+b)²=a²+2ab+b²
(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³
(a+b)⁴=a⁴+4a³b+6a²b²+4ab³+b⁴
(a+b)⁵=a⁵+5a⁴b+10a³b²+10a³b²+5ab⁴+b⁵
(a+b)ⁿを展開したときの項の
係数だけを並べると
(a+b) :1 1
(a+b)²:1 2 1
(a+b)³:1 3 3 1
(a+b)⁴:1 4 6 4 1
(a+b)⁵:1 5 10 10 5 1
"(a+b)ⁿ"の係数だけを集めて、次の図のように三角形の形にまとめたものを、
パスカルの三角形といいます。
パスカルの三角形で並べた係数の並び方には規則性があります。
ある数は、左上と右上の数字の和
この三角形を用いると、"(a+b)ⁿ"の展開が楽になります。例えば、"(a+b)⁵"を展開する場合を考えます。パスカルの三角形から"(a+b)⁵"を展開したときの係数の並びは、左から
"
1 5 10 10 5 1"
また、"(a+b)⁵"を展開したときの項は左から、
"a⁵ a⁴b a³b² a²b³ ab⁴ b⁵"
の6つなので、これらを組み合わせて
"
(a+b)⁵=a⁵+5a⁴b+10a³b²+10a³b²+5ab⁴+b⁵"
ちなみに(a+b)の100乗を計算しようと思うと、パスカルの三角形を100段まで求めなければならず実用的ではありません。こういうときは、次に学習する
二項定理を用いて展開していくことになります。