古代オリエントで押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
メソポタミア
・メソポタミアとは
川の間という意味で、
ティグリス川ユーフラテス川との間の地域のこと。紀元前
4千年紀頃に、メソポタミア文明が成立。
・
パレスチナ、
シリア、メソポタミアにわたる農耕文明の成立地帯を「
肥沃な三日月地帯」という。命名者は、シカゴ大学の
ブレステッド。
・メソポタミア文明、エジプト文明、そして、中央アナトリアにおこった
ヒッタイト文明が有名。
シュメール
・シュメール人によって、紀元前
3000年頃に
楔形文字が発明された。
・シュメール人達が作ったウルやラガシュなどの都市が初期に栄えた時代は、エジプト
古王国時代と同時期。
・都市の位置は下記地図参照。
・紀元前
24世紀頃、メソポタミアを初めて統一したのが
アッカド王国の
サルゴン1世。アッカド人は、
セム系のアッカド語を使用した。
・シュメール人が最後に建てたのがウル第
3王朝で、創始者
ウルナンムの法典は現在世界最古といわれている。
バビロニア
・ウル第3王朝の終わりに、メソポタミアに侵入していた
セム語系
アムル人が
バビロン第1王朝を建国。この王朝は別名
古バビロニア王国という。
・紀元前
18世紀頃、バビロン第1王朝第
6代の王として、
ハンムラビ王が即位。
・ハンムラビ王はマリを破壊したあと、
スサを都とし、メソポタミアを統一する。有名なハンムラビ法典は、1902年にこの都の遺跡から発見された。
・バビロン第1王朝は紀元前
16世紀初め頃
ヒッタイト人により滅ぼされた。
アッシリア
・紀元前
2千年紀はじめには、
セム語系の
アッシリアがティグリス川中流のアッシュールを中心に王国を建国。
・紀元前8世紀末に首都
ニネヴェに移り、
アッシュール=バニパル王により大図書館が作られる。その後、アッシリアの絶頂期は
サルゴン2世によって作られる。
4王国分立
・紀元前612年になると、
新バビロニア(別名
カルデア)によってアッシリアは滅ぼされ、
ネブカドネザル2世の時代に、最盛期を迎える。
・アッシリア滅亡後、オリエントは
リディア・メディア・新バビロニア・エジプトの4王国が分立。
・ネブカドネザル2世は、紀元前586年に
ユダ王国を滅ぼし、
バビロン捕囚を行った。
・隆盛を誇った新バビロニアも、その後
メディア、
リディアを滅ぼした
アケメネス朝ペルシアにより滅ぼされる。
アケメネス朝
・アケメネス朝は
キュロス2世の時代にメディア、リディア、カルデアを滅ぼし、次の
カンビュセス2世がエジプトを滅亡させ全オリエントを統一する。
・アケメネス朝は都
ペルセポリスを中心に栄え、東は
インダス川流域から西は
エーゲ海北岸に至る大帝国となるが、その後ギリシアとの
ペルシア戦争に敗北し、紀元前
330年に
アレクサンドロスによって滅ぼされる。