古代エジプトで押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
エジプトの発祥
・エジプトは
北アフリカの東端に位置し、
ナイル川のそばの地域を指す。ここには、
ハム語系のエジプト人が住み、四大文明の一つであるエジプト文明を作った。
・ナイル川は定期的に氾濫繰り返し、南部から北部に豊富な栄養を含んだ土壌を運んだ。この様子を、のちの古代ギリシアの歴史家
ヘロドトスは、「エジプトはナイルのたまもの」と表現した。
・古代エジプトのはじめ、
ノモスという集落ができ、南部の上エジプトに22ヶ所、北部の下エジプトに20ヶ所成立した。
ファラオの登場
・紀元前
3000年以降になると、古代エジプトの王として
ファラオが現れた。当時のエジプトは多神教で、王は太陽神
ラーの末裔として
神権政治をおこなった。
・ギザやサッカラのものが有名な
ピラミッドや、
スフィンクスなどの建造物は、神権政治を司るファラオの権威を象徴するものだった。
古代エジプトの分類
・古代エジプトは、
紀元前27~紀元前22世紀にかけて成立した第
3~6王朝の
古王国時代(都:メンフィス)、
紀元前21~紀元前18世紀にかけて成立した第
11~12王朝の
中王国時代(都:テーベ)、
紀元前1567年~紀元前1085年にかけて成立した第
18~20王朝の新王国時代(都:
テーベ)にわけられる。
・中王国時代にシリア方面から侵入した
ヒクソスによって一時的にエジプトの王朝は滅亡し、彼らによって第
15、16王朝が建てられた。
宗教改革
・新王国時代の第
18王朝ファラオ
アメンホテプ4世は、
アモン神を信仰する神官団の権力が増すことを嫌い、唯一神
アトンの信仰を強制し、自ら
イクナートンと改名、都を
テル=エル=アマルナに遷都した。
・アメンホテプ4世時代の美術を
アマルナ美術といい、その特徴は
自由さと
写実的なことであった。
・アメンホテプの宗教改革はその後失敗し、アモン神信仰が復活する。
・その後代
19王朝の
ラムセス2世は積極的に外征を行い、
ヒッタイトと
カデシュの戦いを起こし、その後世界最古の
国際条約を結んだ。
エジプト文明の研究と文字の解読
・古代エジプトはピラミッド建設や
太陽暦の発明などさまざまな功績を残したが、彼らの文明を支えた文字が
神聖文字(ヒエログリフ)、
神官文字(ヒエラティック)、
民用文字(デモティック)の三種類にわけられていた。
・古代エジプト文字はその後
ナポレオンのエジプト遠征の際、
1799年に出土した
ロゼッタ=ストーンを元に、フランスの学者
シャンポリオンによって解読された。