酸と塩基とが反応をして、互いの性質を打ち消すことを
中和と言います。
例えば、塩酸と水酸化ナトリウムを合わせた場合をみてみましょう。
HCl+NaOH→H2O+NaCl…①
水と塩化ナトリウム(食塩)が生成されます。
中和の言い方を変えると、酸と塩基が反応するときに
酸からH+が放出され、塩基がそのH+が受け取るとも表現できます。
その場合、①の式はイオン式でも表すことができます。
(
H+)+(
Cl-)+(
Na+)+(
OH-)→
H2O+(
Na+)+(
Cl-)
以上のようにH+とOH-とは、ぴったりとペアとなって水になり、H+とOH-はもう残っていません。
酸塩基反応の中でも
中和となる場合の反応を
中和反応とよびます。
中和反応は酸塩基反応の一種なんですね!
ですので、中和反応で生成される物質もまた
塩(
えん)と呼ばれます。
※゛しお"ではないですよ!
中和反応において以下のことが必ず成り立ちます。
酸から放出されるH+のモル数=塩基から放出されるOH-のモル数