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23_80 化学基礎:物質の変化 / 化学基礎:中和反応

中和滴定を用いた問題~食酢を例に考察~

著者名: 藤山不二雄
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中和滴定を用いた問題を一緒に解いてみましょう。

次の実験について、(1)~(3)の問題について答えなさい。
購入した酢酸を水で10倍に薄めた溶液100.0mlを器具aで正確に測り、器具bに入れました。これを器具cに入れた0.1mol/lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定したら、67.5mlを要しました。


(1)器具、a、b、cの名前をそれぞれ答えなさい。そして水で濡れたまま使用してはいけないものはどれか答えなさい。

器具はもう覚えるしかありませんね。
aはホールピペット、bはビーカー、cはビュレットです。
水で濡れたまま使用してはいけないのはホールピペットとビュレットです。

(2)この反応の化学反応式を示しなさい。

酢酸と水酸化ナトリウムの化学反応式になります。
酢酸はCH3COOH、水酸化ナトリウムはNaOHですので

CH3COOH+NaOH→H2O+CH3COONa

が答えとなります。聞かれているのは化学反応式です。
電離式などを書かないように注意しましょう。

(3)10倍に薄めた酢酸の濃度は何mol/lか求めなさい。

酸の価数×酸の物質量塩基の価数×塩基の物質量 を思い出しましょう。

酢酸は1価の弱酸、水酸化ナトリウムは1価の強塩基ですね。求める酢酸のモル濃度をCとすると
1×C×100.0=1×0.1×67.5
よってC=0.675mol/lとなります。

まとめ

基本がしっかりと抑えておければ、このように応用問題になっても臆することなく解くことができますね。化学の問題は基本の積み重ねですので、まずは 基本をしっかりと抑えること、そして 自分がどこが苦手なのかをしっかりと把握することが大切です。
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『チャート式 新化学Ⅰ』数研出版
『教科書 化学Ⅰ』 東京書籍
『教科書 化学Ⅰ』三省堂

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