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『守株(株を守る)』原文・書き下し文・わかりやすい現代語訳(口語訳)と文法解説

著者名: 走るメロス
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『守株(株を守る)原文・書き下し文・現代語訳と解説

このテキストでは、韓非子(かんぴし)に収録されている中国の故事「株を守る」の原文(白文)、書き下し文とわかりやすい現代語訳(口語訳)、そしてその解説を記しています。

守株とは

守株(しゅしゅ)は、古い習慣を守って、臨機応変に物事の処理ができないことを意味することわざです。



白文(原文)

宋人有耕田者。
田中有株。兔走触株、折頸死 。
因釈其耒而守株、冀得兔。
不可復得、而身為宋国笑。


書き下し文

宋人に田を耕す者有り。
田中に株(くいぜ)有り。兔走りて株に触れ、頸を折りて死す。
因(よ)りて其の耒(すき)を釈(す)てて株を守り、復(ま)た兔を得んことを冀(こひねが)ふ。
兔復た得(う)べからずして、身は宋国の笑ひと為る。



口語訳(現代語訳)

宋の国の人で、田んぼを耕している者がいました。
ある日、畑の中にあった切り株にウサギが走ってぶつかり、首を折って死んでしまいました。
これを見たその人は持っていたすきを捨てて(農作業を辞めて)、毎日切り株をチェックし、また切り株にウサギが飛び込み、楽をしてウサギが手に入らないかと願っていました。
(もちろん)ウサギを得ることはできずに、その人は宋の国の笑い者となったということです。


単語・文法解説

文章の接続を表すもの。~して、~だけれどもの意味
またと読む。再びという意味
不可復得またえべからずと読む。「腹」は再び、「得」は得る、「不可(べからず)」は~できない



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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『教科書 精選国語総合 古典編』 明治書院
『教科書 高等学校 国語総合』 明治書院
『教科書 新編国語総合』 大修館書店
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 国語総合』 教育出版

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