中国の思想家
孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが
論語です。ここでは、論語の第1章「
学而第一」の第6、「弟子入りては則ち孝」の解説をしています。
白文
子曰、弟子入則孝、出則悌、謹而信。汎愛衆而親仁、行有余力、則以学文。
書き下し文
子曰く、「弟子入りては則ち孝、出でては則ち悌、謹みて信。汎く(ひろく)衆を愛して仁に親しみ、行ひて余力有らば、則ち以つて文を学べ。」と
現代語訳
孔子がおっしゃいました。
「若者は、家では親孝行をしなさい。外に出たら目上の人に仕え、言動を謹んで広く人々を愛し、人徳を持っている人と仲良くしなさい。そこで余力があれば読書を通して学問をすればよいでしょう。」と
■弟子
「ていし」と読み、年下の者を指します。
■而
置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。
■文
ここでは「学問」を意味します。