質量と重さ
この単元では、今まで知っていた
重さに加えて、
質量という新しい単位がでてきました。小学校のときには重さのことをg(グラム)と考えていましたが、これからはそうはいきません。ややこしい
質量と
重さの違いについてみてみましょう。
質量
質量とは、これまで重さで考えていたそのものです。単位は
g(グラム)や
kg(キログラム)を使います。例えば「A君の体重は45kgです。」これは、A君の質量をあらわしています。「塩3gを加えます。」これも塩の質量のことですね。
重さ
一方で
重さとは、
その物体にかかる重力のことを言います。単位は
N(ニュートン)を使います。物体100gあたりにかかる重力のことを1Nと言うんでしたね。
Nは「
物体の質量(g)÷100」で求めることができます。ですので、「A君の体重が45kg」であれば、A君の重さは
45000(g)÷100=450Nとなるわけです。
地球上で考えると、なぜ質量と重さを使い分けなければならないのかと思うかもしれませんが、例えば月に行ったとしましょう。月の重力は地球の6分の1と言われています。
「月の重力が地球の6分の1なら、地球で6kgのものは月では1kgだね!」
と考えるのは間違いです。
実は、
地球で60kgの人は月でも60kgになります。しかし、異なってくるのはN(ニュートン)です。地球で60kgの人にかかる重力は、600Nの重さになりますが、これが月の上では6分の1の100Nとなります。
体重計に乗った人の体重がかわったのではなくて、乗った人にかかる重力の強さがかわったのです。なので月で体重計にのると10kgと表示されるわけですね。
つまり
重力に左右されるのが重さで
重力に左右されないのが質量ということになります。
まとめ
重力に左右されるのが重さ
重力に左右されないのが質量