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25_80 物理基礎:物体の運動とエネルギー / 物理基礎:直線運動の加速度

物理基礎 加速度を使った、速度・時間・距離に関する法則・公式

著者名: 藤山不二雄
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速度と時間と距離に関する法則・公式を具体例用いてわかりやすく解説

中学校では、距離、速さ、時間という3つを考えていました。

距離=速さ×時間

ですね。しかし高校になると、新しく加速度という概念が出てきます。例えば、



「時速25キロで走っていた車が、10秒後に時速50キロまで加速しました。このときの加速度を求めなさい」


こういった、より現実に近い問題を考えていくことになります。加速度に関する公式は次の3つになります。どれもよく使うものですので、しっかりとマスターするようにしましょう。

1:速度と時間に関する公式
2:距離と時間に関する公式
3:速度と距離に関する公式

1:速度と時間に関する公式

v=v₀+at

・vは加速(減速)した後の速度
・v₀は加速(減速)する前の速度(初速
・aは加速度(単位はm/s²)
・tは時間(単位は秒)

問題をみながら使い方を考えてみましょう。

【問題】
秒速5mで走っていた自転車が、10秒後に秒速10mに加速をしました。このときの自転車の加速度を求めてみましょう。




さきほどの公式「v=v₀+at」にあてはめてみます。

求めるのは加速度aなので、これはそのままaで考えます。vは加速後の速度ですので10(m/s)、v₀は加速前の速度ですので5(m/s)、tは加速にかかった時間ですので10(秒)。以上のことから

10(m/s)=5(m/s)+a(m/s²)×10(s)

よって

a=0.5(m/s²)

が求まります。

2:距離と時間に関する公式

x=v₀t+1/2 at²

・xは距離
・v₀は加速(減速)する前の速度(初速
・aは加速度(単位はm/s²)
・tは時間(単位は秒)

これも問題を見ながら使い方を考えてみましょう。

【問題】
5(m/s)で走っている自転車が、0.5(m/s²)の加速度で10秒進んだときの距離を求めなさい。



公式「x=v₀t+1/2at²」に数値をあてはめてみます。
求めるのは距離なので、xはそのままです。v₀は加速する前の初速ですから5(m/s)、aは加速度なので0.5(m/s²)、tは時間なので10(秒)。
以上のことから

x=5×10+1/2 ×0.5×10²

よって

x=75(m)

が求まります。

次:速度と距離に関する公式

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『チャート式 新物理ⅠB・Ⅱ』 数研出版

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