「もの病みになりて、死ぬべき時に『かくこそ思ひしか。』と言ひけるを」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
もの病みになりて、
死ぬべき時に、「かくこそ思ひしか。」と言ひけるを...
現代語訳・口語訳・意味
病気になって、死んでしまいそうな時に、「このように思っていたのです。」と言ったのを...
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| もの病み | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| なり | ラ行四段活用「なり」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 死ぬ | ナ行変格活用「しぬ」の終止形 |
| べき | 推量の助動詞「べし」の連体形 |
| 時 | 名詞 |
| に、 | 格助詞 |
| 「かく | 副詞 |
| こそ | 係助詞・係り結び |
| 思ひ | ハ行四段活用「おもふ」の連用形 |
| しか。」 | 過去の助動詞「き」の已然形・係り結び |
| と | 格助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用「いふ」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
| を、 | 格助詞 |
主な出典
【伊勢物語「ゆく蛍」】
昔、男ありけり。人の娘のかしづく、いかでこの男にもの言はむと思ひけり。うち出でむことかたくやありけむ、もの病みになりて、死ぬべき時に、「かくこそ思ひしか。」と言ひけるを、親聞きつけて、泣く泣く告げたりければ、惑ひ来たりけれど、死にければ、つれづれと籠りをりけり。