「人の娘のかしづく、いかでこの男にもの言はむと思ひけり。」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
人の娘の
かしづく、
いかでこの男にもの言はむと思ひけり。
現代語訳・口語訳・意味
ある人の娘で大切に育てている娘が、どうにかしてこの男に想いを伝えようと思っていました。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 人 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 娘 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| かしづく | カ行四段活用「かしづく」の連体形 |
| いかで | 副詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 男 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| もの言は | ハ行四段活用「ものいふ」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 思ひ | ハ行四段活用「おもふ」の連用形 |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
主な出典
【伊勢物語「ゆく蛍」】
昔、男ありけり。人の娘のかしづく、いかでこの男にもの言はむと思ひけり。うち出でむことかたくやありけむ、もの病みになりて、死ぬべき時に、「かくこそ思ひしか。」と言ひけるを、親聞きつけて、泣く泣く告げたりければ、惑ひ来たりけれど、死にければ、つれづれと籠りをりけり。