「人の子なれば、まだ心いきほひなかりければ、とどむるいきほひなし」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
人の子なれば、まだ
心いきほひなかりければ、
とどむるいきほひなし。
現代語訳・口語訳・意味
(男性は)親がかりの身なので、まだ(女性をよそにやらないようにと親にお願いをするほどの)気力がなかったので、(女性を)引き止める力がありません。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 人 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 子 | 名詞 |
| なれ | 断定の助動詞「なり」の已然形 |
| ば、 | 接続助詞 |
| まだ | 副詞 |
| 心いきほひ | 名詞 |
| なかり | ク活用の形容詞「なし」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ば、 | 接続助詞 |
| とどむる | マ行下二段活用「とどむ」の連体形 |
| いきほひ | 名詞 |
| なし。 | ク活用の形容詞「なし」の終止形 |
主な出典
【伊勢物語「すける物思ひ」】
昔、若き男、けしうはあらぬ女を思ひけり。さかしらする親ありて、思ひもぞつくとて、この女をほかへ追ひやらむとす。さこそいへ、まだ追ひやらず。人の子なれば、まだ心いきほひなかりければ、とどむるいきほひなし。