はじめに
このテキストでは、評論文・論説文ではどのようなことが書いてあるのか、そして文章をどのように展開しているのかについて説明をしています。
評論文・論説文って?
まず評論文や論説文についてですが、
筆者が自分の意見を主張するための文章です。評論文と論説文、厳密に言うとこの2つは微妙に異なりますが
まず同じと考えていいでしょう。
評論文・論説文のパターン
筆者の主張は、形を変えて何度も文章中に登場します。何度も登場させることで自分の主張が正しいんだということを読者に訴え理解させようとするのです。
ではどのようにして自分の考えが正しいと主張するのでしょうか。
■1:同じ意見を挙げる
自分と同じ意見(支持してくれる意見)をたくさん挙げることで、自分の主張が偏ったものではなくたくさんの人に支持されているんだよというのをそれとなく伝えます。
■2:むかしのえらい人も同じ考えだった
同時代の人たちの意見とは別に、昔のお偉いさんたちも自分と同じ意見だったんだよと伝えることで、自分の主張が正しいことを訴えます。
■反対意見を否定する
自分の意見とは反対の主張を否定することで、自分の意見が正しいことを証明しようとします。
例えば、筆者の意見が「戦争反対!」だったとしましょう。
戦争反対の意見を正しいというために、「戦争に賛成」という意見をとことん否定します。
戦争に賛成する理由はどんなことでしょうか?おそらく
・領土が拡大する
・戦争が起こることで武器の産業が活性化して景気がよくなる
などでしょうが、これを1つ1つ反対して否定していくわけです。
賛成意見をすべて否定できれば、戦争に反対する理由もおのずと説得力を持ってきますよね。
まとめ
個人的な感情で自分の考えが正しいというのは評論文でも論説文でもありません。
ちゃんとした根拠があるから自分の主張は正しいんだという考え方は、国語だけでなく実生活でもとても重要ですので、難しいかもしれませんが、がんばって読んでいきましょう、!