「心うがりて行かずなりにけり」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
今は
うちとけて、
手づから飯匙取りて、笥子のうつはものに盛りけるを
見て、
心うがりて行かずなりにけり。
現代語訳・口語訳・意味
今は慣れ親しんで、自分でしゃもじを手にとって、(お米を)器によそったのを見て、(男は)
うんざりして行かなくなってしまいました。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 心うがり | ラ行四段活用「こころうがる」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 行か | カ行四段活用「いく」の未然形 |
| ず | 打消の助動詞「ず」の連用形 |
| なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
主な出典
【伊勢物語『筒井筒』】
まれまれかの高安に来てみれば、初めこそ心にくくもつくりけれ、今はうちとけて、手づから飯匙取りて、笥子のうつはものに盛りけるを見て、心うがりて行かずなりにけり。