|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
ギルガメッシュ叙事詩とは 世界史用語125 |
|
著作名:
ピアソラ
11,160 views |
|
ギルガメッシュ叙事詩
ギルガメッシュ叙事詩は、古代メソポタミアの英雄王ギルガメッシュの冒険を描いた古代オリエント最古の叙事詩です。この叙事詩は、紀元前2100年頃から始まるシュメール語の詩から発展し、後にアッカド語に翻訳され、紀元前1300年から1000年頃に完成したと考えられています。現存する最も完全な版は、紀元前7世紀のアッシリア王アッシュールバニパルの図書館跡から発見された12枚の粘土板に書かれたもので、『深淵を見た者』や『すべての王にまさる者』という題名で知られています。この叙事詩は旧約聖書やギリシャ神話に影響を与えたといわれています。
ギルガメッシュ叙事詩の主な内容は、以下のように要約できます。
第1~2板:ギルガメッシュはウルクの王で、3分の2が神、3分の1が人間であった。彼は暴君として人々を苦しめていたので、神々は彼に対抗するために野人エンキドゥを創造した。エンキドゥは遊女シャムハトによって文明化され、ウルクに向かった。そこで彼はギルガメッシュと力比べをし、互いに力を認め合って友情を結んだ。
第3~5板:ギルガメッシュとエンキドゥは、杉の森の守護者である怪物フンババを倒すために冒険に出かけた。彼らはフンババと激しく戦い、神々の助けを借りてついに勝利した。彼らはフンババの首を切り落とし、杉の木を伐採してウルクに持ち帰った。
第6板:美の女神イシュタルはギルガメッシュの勇姿に惚れ込み、夫になってくれるように求めた。しかしギルガメッシュはイシュタルの移り気な性格を知っており、彼女の申し出を断った。イシュタルは怒って、父である天の神アヌに天の牛を送ってギルガメッシュを罰するように頼んだ。アヌはイシュタルの願いを聞き入れ、天の牛をウルクに放った。天の牛はウルクで大暴れし、多くの人々を殺した。ギルガメッシュとエンキドゥは力を合わせて天の牛を倒した。
第7~8板:神々はギルガメッシュとエンキドゥの行為に怒り、エンキドゥの死を決めた。エンキドゥは12日間の病気に苦しみ、死の床でギルガメッシュに別れを告げた。ギルガメッシュはエンキドゥの死に悲しみ、彼の遺体を埋葬するために葬儀を行った。
第9~11板:ギルガメッシュはエンキドゥの死によって、自分もいつか死ぬことを恐れるようになった。彼は永遠の命を求めて、世界の果てに住むという洪水の生き残りウトナピシュティムを探しに旅立った。彼は多くの困難を乗り越えてウトナピシュティムに辿り着き、彼に永遠の命の秘密を尋ねた。ウトナピシュティムは、かつて神々が人類を滅ぼすために洪水を起こしたとき、エア神の助言で箱船を作って生き延びたこと、そして神々が彼と妻に永遠の命を与えたことを語った。しかし、彼はギルガメッシュに永遠の命を与えることはできないと言った。彼はギルガメッシュに試練を与え、7日間眠らないことができれば永遠の命を得られると言った。しかし、ギルガメッシュはすぐに眠ってしまった。ウトナピシュティムはギルガメッシュに永遠の命を与えることはできないと告げ、彼を見送った。しかし、彼の妻はギルガメッシュに同情し、若返りの草の在り処を教えた。ギルガメッシュは若返りの草を探し出し、ウルクに帰る途中で泉で水浴びをした。そのとき、若返りの草を盗んだ蛇が現れた。蛇は若返りの草を食べて皮を脱ぎ捨て、若返って逃げていった。ギルガメッシュは若返りの草を失って悲嘆に暮れた。
第12板:ギルガメッシュはウルクに帰り、エンキドゥの霊に会うために魔術師に頼んだ。エンキドゥの霊は冥界の様子をギルガメッシュに語った。ギルガメッシュはエンキドゥの霊との再会に喜び、ウルクの城壁の美しさを誇った。叙事詩は、ギルガメッシュがウルクの城壁を見渡す場面で終わる。
|
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
太陽太陰暦とは 世界史用語124
>
ノアの洪水伝説とは 世界史用語126
>
フェニキア人の都市カルタゴ 世界史用語180
>
古代のアナトリア半島 世界史用語115
>
ハンムラビ法典とは 世界史用語110
>
インド=ヨーロッパ語系とは 世界史用語113
>
カデシュの戦いとは 世界史用語153
>
デイリーランキング
注目テキスト
世界史
- 先史時代
- 先史時代
- 西アジア・地中海世界の形成
- 古代オリエント世界
- ギリシア世界
- ヘレニズム世界
- ローマ帝国
- キリスト教の成立と発展
- アジア・アメリカの古代文明
- イラン文明
- インドの古代文明
- 東南アジアの諸文明
- 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)
- 古代の南北アメリカ文明
- 東アジア世界の形成と発展
- 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)
- 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)
- 東アジア諸地域の自立化(東アジア、契丹・女真、宋の興亡)
- 内陸アジア世界の形成
- 遊牧民とオアシス民の活動
- トルコ化とイスラーム化の進展
- モンゴル民族の発展
- イスラーム世界の形成と拡大
- イスラーム帝国の成立
- イスラーム世界の発展
- インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化
- イスラーム文明の発展
- ヨーロッパ世界の形成と変動
- 西ヨーロッパ世界の成立
- 東ヨーロッパ世界の成立
- 西ヨーロッパ中世世界の変容
- 西ヨーロッパの中世文化
- 諸地域世界の交流
- 陸と海のネットワーク
- 海の道の発展
- アジア諸地域世界の繁栄と成熟
- 東アジア・東南アジア世界の動向(明朝と諸地域)
- 清代の中国と隣接諸地域(清朝と諸地域)
- トルコ・イラン世界の展開
- ムガル帝国の興隆と衰退
- ヨーロッパの拡大と大西洋世界
- 大航海時代
- ルネサンス
- 宗教改革
- 主権国家体制の成立
- 重商主義と啓蒙専制主義
- ヨーロッパ諸国の海外進出
- 17~18世紀のヨーロッパ文化
- ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成
- イギリス革命
- 産業革命
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- ウィーン体制
- ヨーロッパの再編(クリミア戦争以後の対立と再編)
- アメリカ合衆国の発展
- 19世紀欧米の文化
- 世界市場の形成とアジア諸国
- ヨーロッパ諸国の植民地化の動き
- オスマン帝国
- 清朝
- ムガル帝国
- 東南アジアの植民地化
- 東アジアの対応
- 帝国主義と世界の変容
- 帝国主義と列強の展開
- 世界分割と列強対立
- アジア諸国の改革と民族運動(辛亥革命、インド、東南アジア、西アジアにおける民族運動)
- 二つの大戦と世界
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制下の欧米諸国
- アジア・アフリカ民族主義の進展
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦
- 米ソ冷戦と第三勢力
- 東西対立の始まりとアジア諸地域の自立
- 冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興
- 第三世界の自立と危機
- 米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
- 冷戦の終結と地球社会の到来
- 冷戦の解消と世界の多極化
- 社会主義世界の解体と変容
- 第三世界の多元化と地域紛争
- 現代文明
- 国際対立と国際協調
- 国際対立と国際協調
- 科学技術の発達と現代文明
- 科学技術の発展と現代文明
- これからの世界と日本
- これからの世界と日本
- その他
- その他
























