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フェニキア人の都市カルタゴ 世界史用語180 |
著作名:
ピアソラ
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カルタゴとは
カルタゴは紀元前814年にフェニキア人によって建設された都市で、北アフリカのチュニジアに位置していました。この都市は、その後、都市国家となり、さらには帝国へと発展しました。カルタゴは、地中海西部と中央部を支配する海洋国家として、古代世界の主要な力となりました。しかし、ローマとの3度にわたるポエニ戦争の末、紀元前146年に破壊されました。
カルタゴの創設は、フェニキアの都市国家であるティルスからの植民者によって行われました。彼らは新たな交易拠点として、また地中海での影響力を拡大するためにこの地を選びました。カルタゴは、その後、独自の文化と経済システムを発展させ、地中海貿易において重要な役割を果たすようになります。
カルタゴの政治体制は、初期は王政でしたが、後に共和制に移行し、最高官職であるショフェト(判事)によって統治されました。軍事面では、強力な海軍を保有し、地中海の制海権を握っていました。また、カルタゴは農業が盛んで、特に穀物の生産においては、地中海地域の食糧供給を支えるほどでした。
カルタゴの宗教は、フェニキアの宗教を基にしており、多神教でした。主要な神々には、都市の守護神であるタニットや、主神バアル・ハモンがいます。これらの神々に対する信仰は、カルタゴの社会において重要な位置を占めていました。
経済面では、カルタゴは地中海貿易の中心地として栄え、遠くは西アジアや北ヨーロッパにまで及ぶ広範な商業ネットワークを築き上げました。カルタゴは、農産物や製造品の輸出によって莫大な富を築きました。
しかし、カルタゴの繁栄は、ローマとの競争によって終焉を迎えます。ポエニ戦争を通じて、カルタゴは最終的にローマに敗北し、都市は完全に破壊されました。その後、ローマはカルタゴを再建し、アフリカ属州の首都としました。
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