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奥の細道『大垣』の品詞分解
著作名: 走るメロス
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テスト対策に!おくの細道『大垣』の品詞分解

このテキストでは、松尾芭蕉が書いた奥の細道の一節「大垣」(露通もこの港まで出で迎ひて〜)の品詞分解を記しています。



奥の細道とは

「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり。」で始まる一節で広く知られている奥の細道は、松尾芭蕉によって書かれました。江戸を出発し、東北地方、北陸地方を巡り岐阜の大垣までの道中の出来事を記した紀行文です。

現代語訳

奥の細道『大垣』わかりやすい現代語訳と解説


品詞分解

※名詞は省略しています。

露通もこの港まで出で迎ひて、美濃国へと伴ふ。駒に助けられて大垣の庄に入れば、曾良も伊勢より来たり合ひ、越人も馬を飛ばせて、如行が家に入り集まる。

露通
係助詞
代名詞
格助詞
まで副助詞
出で迎ひハ行四段活用・連用形
て、接続助詞
美濃国
格助詞
格助詞
伴ふ。ハ行四段活用・終止形
格助詞
助けカ行下二段活用・未然形
られ受身の助動詞・連用形
接続助詞
大垣の庄
格助詞
入れラ行四段活用・已然形
ば、接続助詞
曾良
係助詞
伊勢
より格助詞
来たり合ひ、ハ行四段活用・連用形
越人
係助詞
格助詞
飛ばバ行四段活用・未然形
使役の助動詞・連用形
て、接続助詞
如行
格助詞
格助詞
入り集まる。ラ行四段活用・終止形




前川子、荊口父子、その外親しき人々、日夜訪ひて、蘇生の者に会ふがごとく、かつ喜びかついたはる。

前川子、
荊口父子、
代名詞
格助詞
親しき形容詞・シク活用・連体形
人々、
日夜
訪ひハ行四段活用・連用形
て、接続助詞
蘇生
格助詞
格助詞
会ふハ行四段活用・連体形
格助詞
ごとく、比況の助動詞・連用形
かつ副詞
喜びバ行四段活用・連用形
かつ副詞
いたはる。ラ行四段活用・終止形



旅のものうさもいまだやまざるに、長月六日になれば、伊勢の遷宮拝まんと、また舟に乗りて「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」

格助詞
ものうさ
係助詞
いまだ副詞
やまマ行四段活用・未然形
ざる打消の助動詞・連体形
に、接続助詞
長月六日
接続助詞
なれラ行四段活用・已然形
ば、接続助詞
伊勢
格助詞
遷宮
拝まマ行四段活用・未然形
意志の助動詞・終止形
と、格助詞
また副詞
格助詞
乗りラ行四段活用・連用形
接続助詞
「蛤
格助詞
ふたみ
格助詞
別れラ行下二段活用・連用形
行くカ行四段活用・連体形
ぞ」終助詞





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著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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