「のぞむ」の意味・使用例
このテキストでは、古文単語「のぞむ」の意味、解説とその使用例を記している。
「のぞむ」には
①
臨む
②
望む
の用法がある。
①臨む
マ行四段活用
■意味1:自動詞
対する、面する、臨む。
[出典]:
最上川 おくの細道
「白糸の瀧は青葉の隙々に落ちて、仙人堂、岸に
臨んで立つ。」
[訳]:白糸の滝は青葉の間間に流れ落ちており、仙人堂は岸に面して建っている。
■意味2:自動詞
出席する、出向く。
[出典]:徒然草
「一道に携はる人、あらぬ道の蓆(むしろ)にのぞみて...」
[訳]:一つの専門の道にかかわっている人が、専門外の場に出席して...
②望む
マ行四段活用
■意味1:他動詞
遠く見やる、眺める。
[出典]:方丈記
「もしうららかなれば、峰によぢのぼりて、はるかにふるさとの空をのぞみ...」
[訳]:日が明るくのどかであれば、山の頂上によじ登って、遠く故郷の空を見やり...
■意味2:他動詞
願う、希望する。
[出典]:
馬のはなむけ 土佐日記
「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、
望みて預かれるなり。」
[訳]:(隣の家とを隔てる)垣根はあるけれど、(隣の家と私の家とは)一軒の家のようなものなので、(お隣さんが)
望んで管理を引き受けたのだ。