「世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。」の現代語訳・口語訳・意味
原文
世の
ためしにもなりぬべき御
もてなしなり。
現代語訳・口語訳・意味
のちの世の語り草にもなるに違いないほどの(ご寵愛の)なさりようです。
品詞分解
| 世 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| ためし | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| も | 係助詞 |
| なり | ナ行四段活用「なり」連用形 |
| ぬ | 強意(確述とも)の助動詞「ぬ」終止形 |
| べき | 推量の助動詞「べし」連体形 |
| 御もてなし | 名詞 |
| なり。 | 断定の助動詞「なり」終止形 |
主な出典
【源氏物語「桐壷・光源氏の誕生」】
朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに 里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせ給はず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。