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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ローマ帝国

プルタルコスとは わかりやすい世界史用語1165

著者名: ピアソラ
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プルタルコスとは

プルタルコス(紀元46年頃 - 紀元120年頃)は、古代ローマ時代のギリシャ人哲学者、歴史家、そして伝記作家です。彼はボイオティア地方のカイロネイアで生を受け、アテナイにて数学と哲学を修めました。彼の著作は、後の文学や歴史に多大な影響を及ぼしました。

プルタルコスの生涯

プルタルコスは、カイロネイアという小さな町で生まれました。彼の家族はこの町で長い歴史を持つ名門であり、父の名はアウトブロス、祖父はランプリアスでした。アテナイではアモニウスのもとで数学と哲学を学び、またデルフォイの神殿で神官としても活動していました。



著作活動

プルタルコスの代表的な著作には『対比列伝』と『モラリア』があります。『対比列伝』は、古代ギリシャとローマの著名な人物の伝記を比較し、それを通じて道徳的な教訓を引き出すことを目的としています。この作品は、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』や『アントニーとクレオパトラ』といった劇作にも影響を与えました。

『モラリア』は、政治、宗教、哲学に関する随筆の集まりで、エッセーの起源とも考えられています。この作品は、モンテーニュやラブレーといったルネサンス期のフランス文学や、ラ・ロシュフーコーなどの17、18世紀のフランスのモラリストに大きな影響を与えました。

プルタルコスの思想

プルタルコスは中期プラトン主義に属し、ストア派やペリパトス派の思想も取り入れた折衷主義者でした。彼の考えは倫理や道徳に重点を置き、個人の徳や社会の調和を追求するものでした。また、神託を重視し、デルフォイの神殿で神官としての活動を通じて宗教的儀式や信仰にも深く関与していました。

プルタルコスの影響

プルタルコスの著作は、後の文学や歴史書に大きな影響を与えました。特に『対比列伝』は16世紀にジャック・アミヨによってフランス語に翻訳され、その後サー・トマス・ノースによって英語に訳されました。これらの翻訳はシェイクスピアの劇作に直接的な影響を与えました。

さらに、『モラリア』はモンテーニュの『エセー』やラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル』など、ルネサンス期のフランス文学に重要な影響を及ぼしました。
プルタルコスは古代ギリシャとローマの歴史や文化を理解する上で欠かせない存在です。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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