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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ギリシア世界

『歴史』《ヘロドトス》とは わかりやすい世界史用語1022

著者名: ピアソラ
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『歴史』《ヘロドトス》とは

ヘロドトスの『歴史』(The Histories)は、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスによって書かれた、歴史学の基礎を築いた重要な著作です。

『歴史』の概要

『歴史』は、紀元前5世紀に書かれたもので、ギリシャとペルシアの戦争(ペルシア戦争)を中心に、当時の文化、地理、民族についての詳細な記述を含んでいます。この作品は、単なる戦争の記録にとどまらず、広範な調査と探求に基づいており、歴史学の基礎を築きました。

執筆の動機と方法

ヘロドトスは、広範な旅を通じて得た情報をもとに『歴史』を執筆しました。彼はエジプト、バビロニア、ペルシア、ギリシャ各地を訪れ、目撃者の証言や自身の観察を基に、できる限り正確な情報を提供しようと努めました。彼の目的は、人間の行動や出来事が時間とともに忘れ去られることを防ぎ、重要な業績を後世に伝えることでした。



内容の構成

『歴史』は、9つの書に分かれており、それぞれがギリシャ神話のムーサ(文芸の女神)の名前を冠しています。各書は、以下のような内容を含んでいます:

クレイオ(Clio):イオ、エウロペ、メデイアの誘拐事件と、それに続くトロイア戦争の記述。
エウテルペ(Euterpe):エジプトの歴史と文化についての詳細な記述。
タレイア(Thalia):バビロニアとアッシリアの歴史。
メルポメネ(Melpomene):ペルシア帝国の興隆とキュロス大王の業績。
テルプシコレ(Terpsichore):スキタイ人とその文化。
エラト(Erato):ペルシア戦争の詳細な記述。
ポリュムニア(Polyhymnia):クセルクセス1世のギリシャ遠征。
ウラニア(Urania):サラミスの海戦とその後の出来事。
カリオペ(Calliope):プラタイアの戦いとペルシア戦争の終結。

重要なエピソード

『歴史』には、多くの重要なエピソードが含まれています。例えば、クロイソス王の物語や、デルフォイの神託に関する記述は、当時のギリシャ社会や宗教観を理解する上で重要です。また、ペルシア戦争に関する詳細な記述は、戦争の原因や経過、結果についての貴重な情報を提供しています。

ヘロドトスの影響

ヘロドトスの『歴史』は、古代ローマの歴史家キケロによって「歴史の父」と称されるほど、後世に大きな影響を与えました。彼の著作は、中世ヨーロッパの学者たちによっても広く読まれ、歴史学の発展に寄与しました。
また、彼の記述は、現代の考古学や歴史学の研究においても重要な資料となっています。彼の報告の多くは、後の研究によって確認されており、彼の業績の信頼性が証明されています。

ヘロドトスの『歴史』は、歴史を科学的に記録する方法を確立し、その業績は現代の歴史学においても重要な位置を占めています。彼の著作は、当時の文化や地理、民族についての貴重な情報を提供し、後世の歴史家たちに大きな影響を与えました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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